会員の方へ

昇段審査について

当協会においては段位制を用いて会員の進度を段階的に評価するようにしています。段位と手続きについては昇段審査規程に基づいています。昇段審査会を定期的に開催することにより、修行者や指導者が進歩の度合いを客観的に確認でき、今後の練習意欲の増進や指導者の指導方針の参考になることを目的としています。段位をとること自体はもちろん目的ではありませんが、その過程において大いに修行者の励みになることを期待しています。
なお、級審査に関しては当協会に所属する各クラブが独自に定めた基準において実施されております。昇段前に級審査を行うことにより、基本的な動作、技の習得に努めていきます。

受験資格

日本合気道協会に所属しているクラブに入会している方

修業期間と年齢制限

昇段審査規定に基づき、下記の基準を満たした方が指定された内容を行います。内容は基本的に形による審査です。

段位 修行期間 年齢制限
初段 入門後1年以上経過し定期的に修行した者 14歳以上
二段 初段取得後1年以上経過し定期的に修行した者 18歳以上
三段 二段取得後1年以上経過し定期的に修行した者 20歳以上
四段 三段取得後2年以上経過し定期的に修行した者 22歳以上
五段 四段取得後5年以上経過し定期的に修行した者 27歳以上
六段 五段取得後5年以上経過し定期的に修行した者 32歳以上
七段 六段取得後8年以上経過し定期的に修行した者 40歳以上
八段 七段取得後8年以上経過し定期的に修行した者 48歳以上
九段 指導者としての最高の段位とし、当分の間これをおかない。
十段 原則としてこれをおかない。

審査内容

段位 審査内容
初段 基本の形(対徒手17本[当て身技肘技手首技浮技])
裏技の形(10本[当て身技肘手首技])
古流護身の形(徒手立技まで16本)
付加科目:掛かり稽古
二段 古流護身の形(徒手立技短刀取りまで24本)
基本の形(対短刀17本左右)
裏技の形(10本、左右[当て身技肘手首技])
付加科目:投の形(手刀の崩し・表裏14本)  引き立て稽古
三段 古流護身の形(全50本[徒手立技短刀取り太刀取り杖(槍)取り 槍に組みつかれた場合の技組太刀])
付加科目:古流第四の形(全25本) 引き立て稽古
四段 a.古流護身の形から太刀取り(5本)・杖(槍)取り(5本)・組太刀(8本) 計18本
b.手刀8本の崩しからの技(8本) 護身法・手首(5本) 護身法・打突蹴(6本) 計19本
五段 a.古流護身の形、杖(槍)取りから組太刀まで 計21本
b.護身法・手首 計18本
六段 a.古流護身の形、太刀取り杖(槍)取り 槍に組みつかれた場合の技組太刀まで 計26本
b.護身法・道衣(10本) 護身法・崩し(脱力系・手刀系・回転系計10本) 計20本
七段 a.基本の形(対徒手17本左右[当て身技肘技手首技浮技])、裏技の形(10本左右[当て身技肘手首技]) 計54本
b.古流護身の形、全50本
八段 a.基本の形(対徒手17本左右[当て身技肘技手首技浮技])、裏技の形(10本左右[当て身技肘手首技]) 計54本
b.古流護身の形、全50本

※補足
・付加科目とは審査員が受審者に指示して行わせる審査内容です。
・基本の形17本と裏技10本は左右できていなくてはいけません。
・四段から六段のa.bは必須科目です。
・七段と八段のa.bは必須選択科目(受験者がa.bどちらか一方を選択可)です。

受験手続き及び昇段証書の発行の手続き

審査会への受験手続きはそのクラブ代表から所定の書式で提出します。また、審査会前には所定の審査料の支払いが必要となります。合格した場合は昇段登録料が必要となり、その支払いを確認後日本合気道協会で昇段証書を発行いたします。

審査会

審査会は基本的に各地区団体が主催して実施します。審査会は厳粛な雰囲気で行われます。そのなかでも普段通りできるように練習をしておくことが大事です。普段の練習を通じて心も鍛錬していきましょう。

その他

昇段に関しては受験によるもの以外に推薦昇段、抜群昇段、特別昇段があり、おのおのの内容は昇段規程に定められています。