合気道を始めたい方へ

合気道とは

相手の攻撃をさばき、投げ、制する武道

合気道の基本は、常に相手よりも優位な状況を作るところにあります。まず大事なことは、相手の攻撃をうけないことです。相手の攻撃を受けてしまっては大変ですから、その攻撃をかわす(さばく)ことが必要です。

さばいた後は、相手のその流れを利用して相手の体勢を崩し、投げ、もしくは体を抑えて(制して)相手の自由を奪い、自分に優位な状況を作り出します。

「護身術」といわれる、離れた間合いからの技

上記のことは、柔道にも通じるものです。実は元々、合気道の技術は、かつて柔道とともに「柔術」と呼ばれていました。しかし、柔道の創始者・嘉納治五郎は柔道の試合(乱取り)を作るときに、試合で使うには危険な技であるとして合気道の技を乱取りで使える技から取り除きました。その取り除かれた技というのが、離れた間合いから行う当て身技や、手首、肘を中心とした関節技です。

関節技は危険度が高いものの、上手く使いこなすことができれば、力の弱い女性や子供でも相手を抑えることができるようになります。合気道がよく「護身術」といわれる所以は、この「離れた間合いからの技」にあります。

生涯武道として、健康の維持に

合気道は子供からご高齢の方まで参加できる、生涯武道としても知られています。小学生の子供たちと80歳を超えた方々が、世代を超え、一緒に運動できる機会はそう多くないのではないでしょうか。

習慣的な鍛錬は、丈夫な体を作るとともに、長生きの秘訣にもなります。生涯を通じて続けることができるのも、合気道が多くの人に受け入れられる特徴の一つになっています。