富木合気道とは

合気道の技

基本の技19本と乱取基本の形17本

合気道の技の数は一説によると2,884本あると言われ実際複雑多岐におよびますが、中核となる技で整理分類するとそれ程数は多くありません。富木謙治先生は19本を基本の技として選定しました。その内訳は当身技5本、肘関節技6本、手首関節技8本です。
合気道乱取を行うにあたっては、浮技3本を加えて更に整理し、最終的に計17本を乱取基本の形として制定されました。その内訳は当身技5本、肘関節技5本、手首関節技4、浮技3本です。

[乱取基本の形17本]

当身技5本:正面当て、相構え当て、逆構え当て、下段当て、後当て
肘関節技5本:押し倒し、腕返し、引き倒し、腕捻り、脇固め
手首関節技4本:小手捻り、小手返し、転回小手捻り、転回小手返し
浮技3本:前落とし、隅落とし、引き落とし

合気道の技はこのように中核となる技を覚えていくと比較的早い習得が可能になります。合気道は「移動力」でもって体を捌き、相手を崩し、そして技をかけます。ここでは合気道の乱取をする上で必要となる乱取基本の形17本の動画で移動力によって相手の反撃を防ぎつつ、相手のバランスを弱い方向に崩して掛ける技をお見せします。

当身技のワンポイントレッスン

合気道の乱取では当身は相手の生理的弱点(急所)を打ったり突いたりはせず、力学的弱点を攻めます。これは移動力により相手のバランスを崩して掛ける方法で空手の「硬性」に対し「軟性」の当身技といえます。例えば正面当てでは相手を崩したのち、顎に掌底を当てて相手の足と足を結んだ垂直二等分線の方向に押し進んでかけていきます。
※相手の足と足を結んだ線の垂直二等分線の方向は、二本足で立っている人間にとって、力学的にもっとも弱い方向です。

肘関節技のワンポイントレッスン

肘を制御することで相手を崩して技をかける技術です。肘は生理的に身体の本体につながっています。相手の腕を内側に捻るとその本体は前に崩れ外側に捻ると後ろに崩れます。前者を内旋、後者を外旋といいます。押し倒し、腕返し、腕捻りのときに肘が直角に曲がっているようにかけると一番効果的です。
脇固めは相手の肘が伸びたときにかけますが、肘に直接力を加えるより移動して相手のバランスを崩しつつかけます。安全性を確保してかけるやりかたです。

注意
脇固めで肘を上から圧迫(いわゆる逆関節にとること)をしたり、そこに急激に力を加えると怪我をする可能性があります。そのようなことのないように本人はもとより、指導者も安全なかけ方に気を付けるようにしましょう。

手首関節技のワンポイントレッスン

肘より先にある手首もまた生理的に身体の本体につながっています。肘関節より本体から遠い分技術的に難しくなりますが、肘技で学んだ内旋と外旋の崩し方かけ方を応用して手首を制御し、手首をいためないよう相手のバランスを崩してかけます。手首技も肘が直角になるようにすると技が効果的にかかります。

注意
転回小手返しでは受けが後ろにそった時点で「勝負あり」です。無理に下までかけるようなことはしないで早目に手を放しましょう。

浮技のワンポイントレッスン

一見すると相手に関節技をかけているようですが、相手の関節の動きを利用して本体を崩してかけるやりかたです。柔道の投げ技にも共通したものがあります。柔道では襟袖を組んでかけますが、合気道では手首、肘を制御しながら移動力でかけます。

形稽古について

合気道の技は色々な形態があります。富木先生のお言葉を借りると「徒手をたてまえとしながら、ときには、相手の短刀や刀、槍、棒などにも対し、またこれらの武器を自分が使用します。また、座技あり、立技あり、相手が二人、三人、前後左右と、いろいろなかたちの攻防の『わざ』があります。つまり、実戦に応ずるための多角的綜合武術でありまして、形態、内容ともに典型的古流柔術として優れたものです。したがってその練習方法は、一般の古流柔術がそうであるように、いろいろな場合を想定した『形』のくりかえしによって反復練習するのです。」(『新合気道テキスト』富木謙治著 稲門堂)

当協会では、合気の技を乱取化できるようにし、合気乱取法としての稽古体系で練習いたしますが、一方で座技、立技、対武器(対短刀、太刀、槍等)等の技は乱取には盛り込めない技については古流の形として練習しています。古流の形には第一から第六まであります、特に古流の技として代表的に練習するものには古流第三の形(真剣勝負の形)があります。受けの代表的な攻撃をしかけ、取りがそれを代表的な技でかけます。当協会は、その設立趣旨にあるように「生涯武道」を掲げています。これらの形稽古などは、年配から始められた方にも十分にお楽しみできる内容となっております。

日本武道の発展図

 

 

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